認知症予防・改善にアロマは効果なし?見直したい重要な3つのこと

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こんにちは^^

和歌山県橋本市にあるアロマサロン、YUMEAROMAを運営する看護師・セラピストの門野恵子です。

少し前に、アロマテラピーが認知症予防・改善に効果的である、という情報がテレビや雑誌などで多く紹介されていました。

それに伴い、書店にはアロマテラピーを手軽に楽しめるキットになった本がずらりと並び、雑貨店などでは認知症予防・改善に効果的とされる精油(エッセンシャルオイル)が品切れ状態になっていることもありました。

この時、アロマテラピーの認知度が一気に上がり私の周りでもアロマを始める人が増えました。

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しかし、アロマテラピーの効果が今一つよくわからなくてやめてしまった、という人も多いのではないでしょうか。

私のご近所や訪問看護先でもアロマテラピーを取り入れていた人はいましたが、やはりいつの間にかやめてしまい、古くなった精油が家に残ったままになっているという人はちらほらいらっしゃいます。

ところが、そんな方々のお話しをうかがっていますと、

・知識があいまいで、効果的にアロマテラピーができていなかった

・毎日アロマテラピーをするのが面倒になり、いつの間にかやめてしまった

というケースがとても多かったです。

アロマテラピーは認知症予防・改善に効果がある、という情報が1人歩きしてしまったのですね。

アロマテラピーは適切な方法で行えば、認知症の予防・改善に、とても役に立つと私は経験からも感じています。

ですから、適切な活用ができていないままに、

「認知症予防・改善にアロマは効果がない」

となってしまうと、非常にもったいないなと思うのです。

ここでは、実際の体験も踏まえ、認知症の進行予防や症状緩和にアロマテラピーを効果的に役立てるために、とっても大事な3つのことをお伝えしたいと思います。

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認知症予防・改善にアロマを効果的に役立てるポイント3つ

アロマをやってみたけどあんまり効果わからなかった、という人のお話を聞いてみますと、共通点がありました。

それは・・・

1、実は使っていたのは精油(エッセンシャルオイル)じゃなかった

2、アロマテラピーをするのは気が向いた時だけ

3、効果にとらわれてしまい、楽しめず、儀式的になっている

という、以上の3点です。

それでは、具体的にお話させていただきますね。

1、使っていたのは精油(エッセンシャルオイル)じゃなかった

これ、結構多いんです。

訪問看護のあるご利用者様が、「アロマテラピー始めたねん」と言いながら見せて下さったのは、「アロマオイル」と記載された小瓶でした。

香りを楽しむ分には、アロマオイルやブレンドオイルなどと記載された芳香オイルで十分です。

しかし、アロマテラピー本来の目的で使いたい(各作用の効果を期待したい)という場合には、必ず「精油(エッセンシャルオイル)」と記載されたものを選ぶ必要があります。

また、認知症の予防・改善には、生活リズムを整えることもとても大切です。

日中は活動して夜はぐっすり眠ることで、心も安定しやすくなりますし、記憶も定着しやすくなります。

その生活リズムを助ける目的としても、時間帯によって使う精油を変えるととても効果的です。

日中におすすめの香り(精油)

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日中は意識をはっきり、頭をスッキリと集中力を高めてくれる、ローズマリー・カンファ―とレモンの精油の組み合わせがやはり王道ですね。

その他ペパーミントなんかも良いです^^

これらの精油の香りを、日中2時間程度継続して嗅げるようにします。

手軽で便利なグッズとして、アロマペンダントというのがあります。

このペンダントは、ペンダントトップの中に、精油を染み込ませた専用のマット(コットンみたいなもの)を入れて、首からかけて使います。

胸元あたりにあるペンダントから、精油の香りが鼻の方に上がってきて、何か活動しながらでも香りを楽しむことができます。

マットは、適宜交換します。

過ごす部屋がだいたい同じ場所であれば、その空間にアロマディフューザーなどで、香りを拡散させておくのも良いです。

夜におすすめの香り(精油)

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夜は、ラベンダー(真正)やカモミールオレンジやベルガモットなどの柑橘系をプラスすると、気持ちが落ち着いて安眠に繋がります。

夜香りを嗅ぐのは、アロマディフューザーやアロマライトなどを用いて、眠る直前ではなく1時間程度前から香りを嗅ぐのがスムーズです。

あと、アロマファンなんかもあります。

こちらは、火や熱を使う必要がなく、スイッチを入れるとファンの力で精油の香りが拡散するので安心ですね。

その他、お手軽なのは、ティッシュに精油を垂らして服の首もとに挟んでおく方法もあります。寝ている間にティシュはどこかへ行ってしまいますが(^^;)

2、アロマテラピーをするのは気が向いた時だけ

アロマテラピーに慣れないうちは、ネックとなるのが「継続する」ということかもしれませんね。

アロマテラピーが認知症予防や改善に効果的と聞いて購入したものの、ほんの少し試しただけで効果が出ないと判断し、やめてしまう人もいます。

しかし、香りを少し嗅げば効くというものではありません。

正しい知識のもと精油を選び、適切な使用方法で、ある一定時間は香りを嗅ぎ続けられる状態にすることが必要です。

ですから、複雑ではない方法でアロマテラピーが自然に生活に馴染むような工夫が大切です。

アロマテラピーを気軽に楽しめる道具はいろいろとあり、中にはとても凝ったつくりの器具なんかもあります。

ですが、最初の慣れないうちは、シンプルなものを選択する方が良いと思います。

香りを拡散させるディフューザーも、毎日のお手入れも結構面倒であったりします。

ですから、お手入れが楽なものを選択すると良いですね。

また、認知症になっている人が勝手に使ってしまわないように配慮しつつも、さっと取り出して使いやすい場所に保管しておくこともポイントです。

3、効果にとらわれ、楽しめず、儀式的になっている

認知症の症状が出ている人にアロマテラピーを取り入れる場合、アロマの管理・実施は家族など身近な周りの人になるかと思います。

認知症の症状をなんとか改善したい、と必死なお気持ちになられている場合には、アロマテラピーを楽しむおり、効果を求める気持ちの方が強くなるかもしれません。

ところが、そのような場合、アロマテラピーが義務であったり儀式のようにもなってしまうことも・・・

これでは、かえってアロマテラピーがストレスとなってしまう可能性もありますよね・・・。非常に残念なことです。

精油の香りは、確かに認知症の予防・改善に役立ちます。

ですが、

「認知症の改善の為に・・・」

などと、無理して頑張ってアロマを取り入れようとすると疲れてしまいます。

どうしてもそうなってしまう場合には、アロマテラピーをしない方が良いかもしれません。

ですが、アロマテラピーを楽しむことができると、認知症になっている人も周りの家族も精神的にもとても良い効果が期待でき、互いの関りに大いにプラスとなるでしょう。

アロマテラピーが、認知症予防・改善に効果があったかどうかの判断は、すぐにはできない場合があると思います。

ですが、よく観察してみると、

「生活リズムが整った」

とか

「感情面が穏やかになった」

とか

「問題となっていた行動が減った」

など、何かしら変化している場合も少なくありません。

また、認知症になっているご本人も、

「なんかいい香りやね。好きやわぁ。みかんかな。」

など、にこにこと話されることもあります。

精神的に穏やかになれることは、認知症の予防・改善にとても大きな影響がありますよね。

認知症のある人との関りにアロマハンドトリートメントも超おすすめ!

認知症の症状がかなり進行している場合には、アロマの取り扱いの危険がありますよね。

その場合には、ご家族や身近な支援者が、時々アロマハンドトリートメント(マッサージ)の時間をもつもがとてもおすすめです。

アロマハンドトリートメントは、キャリアオイル(植物油)に精油をまぜ、優しく手を撫で擦ったり、心地良く刺激します。

精油の香りを楽しみながら、成分を直接皮膚から取り込むことができます。

特に指先や手のひら側の親指から手首に向かって膨らんでいる部分を優しくもみほぐすと良いです。

指先は毛細血管が多くて血流が良くなり、神経も多いので少しの刺激でも脳に伝わります。

特に、親指の爪の両サイドの部分(爪の際)を、ぎゅっと何度かつまむようにマッサージすると良いです。

自律神経のバランスも整えて、心の安定にも繋がります。

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その私はとある病院でもアロマハンドトリートメントをボランティアで行っていますが、アロマの香りの効果と触れることの効果は、私自身とても実感しています。

ボランティアのある日、1人の高齢男性が、病棟内で車椅子を自分で自由に動かして移動していました。

好き勝手に移動しているその男性は、どうやら奥さんを探しているようです。

私がハンドトリートメントを始めると、「どこ行ったんか分からん。あそこからいなくなったんかもしれん。」など何度も繰り返し訴えていました。

ですが、その表情は少しずつ和らぎ、笑顔で楽しそうに昔のことを話し始めたのです。

ものの5~10分程度のことです。

ハンドトリートメントが終わると、いったん別のところに移動して行かれたのですが、再び私のところに戻ってこられました。

そして、とても嬉しそうに穏やかにお話しされ、そんな様子を見ていると私もとても嬉しくなります。

「温かい気持ちで肌に触れるということ」

これには、人の心を開いて優しい光で包み込む大きなパワーがあるように思います。

実際、タッチングの効果というのは、コミュニケーションと1つとして、非常に有効で、触れる人も触れられる人も幸せな気持ちになれる効果があることは、医学的にもはっきり示されています。

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「アロマテラピー」と「触れる」を効果的に組み合わせた方法が、アロマハンドトリートメントです。

手への心地良い刺激は脳へと伝わり、心の安定を図りながら脳を活性化してくれます。

毎日アロマハンドトリートメントができるなら一番良いでしょうが、たまにするだけでも

「心地良い香り、温かい気持ち」

というのは、確実に認知症のある人の心にも残っていきます。

訪問看護で以前、ある認知症の高齢女性を時々訪問させていただいておりました。

その女性は、私の名前は覚えることはできませんでしたが、私の顔を見ると

「いつもにこにこ優しい姉ちゃんや」

と喜んで下さいます。

心地良い、温かい感情は残るのです。

おわりに

認知症の予防・改善にアロマテラピーが効果的であるということは、実際の調査でも示されています。

精油の香りは瞬時に脳へと伝わり、脳を活性化するのを助けてくれます。

また、心地良い香りで感情面もシフトされるので、気持ちが穏やかになったりリラックスしやすくなります。

心の穏やかさは認知症になっている人と身近な援助者(家族)の関係を円滑なものへと導いてくれます。

また、徘徊、異食、暴言暴力などの、認知症の周辺症状は、問題としてとらえられますが、これらの行動にも、認知症になっている本人なりの理由があります。

何かに対する恐怖や不安や苛立ちなどがあるのかもしれません。

そのような感情も、アロマテラピーを取り入れたコミュニケーションで緩和され、問題行動の予防につながるかもしれません。

参考になれば幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。

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