アロマの前に!認知症とはどんなものなのか?正しい知識を得ることの大切さを考える

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認知症予防や改善に、アロマを取り入れてどのような関わり方があるかという話の前に、とっても大切と思う話からさせていただきたいなと思いこの記事を書きました。良かったら読んで見て下さい☆

認知症とはどんなものか?とタイトルにありますが、認知症についての基本的な情報は他の文献やパンフレットなどを見てもたくさん説明があるので、ここではそれほど詳しく記載するつもりはありません。

医療・福祉・介護関係者や、認知症の人の身近な人たち意外にも、地域に暮らすより多くの人々へ認知症についての正しい知識が広まり、意識が変化することによるメリットとはどんなものかといったことに焦点を当て、具体的な例を出して考えたいと思います。

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認知症に対する人々の捉え方はどんな感じ?

私は自分が看護師で、病棟や訪問看護でも数多くの認知症の人々や家族との関わりを持ち、研修なども繰り返し受けてきたので、認知症は結構身近なもので誰もがなる可能性のあるものというのが当たり前の認識になっています。メディアでも認知症のことがたびたび話題となり、予防方法がいろいろ紹介されたりもしているので認知症のことをあまり知らない人はいまはほとんどいないのではないかなと思っていました。

しかし認知症について伝わるべき情報が上手く伝わっていないところもあるようで、世間一般ではまだまだ認知症に対する認識は低く、恐いもの、暴力的になる、徘徊する、人に言えない病気、何も出来なくなる、恥ずかしい、治らない病気・・・というような印象をもっている人は多いのが現状のようです。

医療や介護の関係者であっても、認知症に対し上記と同じような印象を持っている人はまだまだいます。

最近でも実際私の知人が、「家族が認知症を疑うような症状がみられるが受診するか躊躇している」と言っていたことがあります。

同じようなことを言う人に何人か出会っており、病院へ行く事を躊躇う理由を聞くと、「病院に行くと薬漬けにされて余計悪くなるから行かない方が良いと言われた」「認知症と診断されるのが恐い」「認知症は治らないから行っても仕方がない」と言った理由が返ってきます。

また、家族は病院に連れて行きたいけれど、本人がとても嫌がるといったケースもありますし、認知症かもしれないから診てもらおうなどと促せば本人のプライドをキズつけるかもしれないというようなケースもよくあります。

私の祖母も、家族が受診に連れて行った際に「顔に泥を塗ってくれた!」と家族を責めていたことがありました。

認知症を根本から治す治療法は現時点ではまだなく、進行を遅らせる薬が主流です。

薬漬け・・・というか、興奮や不眠状態などに対して投薬した場合に高齢者では代謝も排泄も遅く、体内に蓄積してある日効果が強く出て沈静状態になり過ぎるケースというのは確かにあります。

しかし、早期に認知症を発見することで、早期に適切な対応が始められ、認知症の症状進行大幅に遅らせることができたり症状を軽くできる可能性があるのです。それは認知症になった当人も家族にとっても穏やかで安心した生活へと繋がるのです。

あからさまに認知症に対して悪いイメージしかない場合、あからさまに認知症かもしれないから受診になどと伝えると、家族関係にも影響するかもしれませんが、高齢者の場合身体の持病で何かしら通院している人も多いので、あらかじめ担当医に事情を家族から伝えておけば、上手く対応してもらえるかもしれませんし、地域のサポート窓口で相談してみるのも一つです。専門の人が間に入って上手く受診に繋げていけることもあります。

実はその症状認知症じゃないかもしれない?!

認知症と言ってもいろいろとあります。認知症の半数近くを占めるのはアルツハイマー型認知症であり、記憶を司る脳の海馬が委縮することによる記憶障害が出現します。本能や情動に関係する扁桃体や、ホルモン分泌や自律神経の調整や免疫機能を司る視床下部にも障害が出ます。

アルツハイマー型認知症の他には脳血管の障害による血管型認知症、その他レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症といったものもあります。

また、認知症のような症状と思っていたら、実は老年期うつ病であるというケースもよくあります。

私も、病棟勤務時に老年期うつ病の患者さんと関わったことがありますが、専門的な知識があっても症状をぱっと観察しただけではなかなか見分けつかないことも多いです。

その他、認知症のような症状が出現する原因として、慢性硬膜下血腫や甲状腺機能低下症、脳腫瘍などもあります。出現している症状だけでは、判断が難しいでしょう。

もしこれらを見逃していれば命の危険性があって緊急に治療が必要な場合もありますし、逆に原因となっているものを治療することで、認知症のような症状も改善する可能性があるのです。

認知症への正しい知識がより多くの人に広まるとどんなメリットがあるのか?

先に述べたように、認知症につていての世間での知識や認識はまだまだ低いと思います。

ですが各地域では、認知症サポーター養成なども行い、認知症の正しい知識と理解が広まるような働きかけも行われており、地域全体で認知症の人や家族を見守っていける体制を整えることはとても重要なことと思います。

現在は自分も家族も認知症の人はなく、まだまだ先のことと思う人ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、認知症は高齢に伴う変化ではありません。誰もがなる可能性があり、決して他人ごとではないのです。

まだ自分の周りには認知症の人も、認知症を疑う状態の人もいない時から、認知症について理解を深めておくことで、いざ自分の大切な家族が認知症になった場合にも、正しい知識がほとんどない状態とはまるで対応が変わってくるでしょう。

また、自分自身が認知症の始まりかもしれないと感じるようなことがあっても、受診に対する前向きな認識があれば早期発見早期治療に繋がり、その後の生活も明るいものへと繋げていける可能性高くなります。

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先日私も認知症サポーター養成の市民講座に参加させていただきましたが、医療従事者としてだけではなく、地域でのサポート状況や地域で認知症の人が生活する中でぶつかる可能性がある問題などの情報を得ることができ、医療者として、そして地域で暮らす一人の人間として自分が今どのような役割が出来るのかを考える機会となりました。

家族や親族など近い存在の人が認知症あるいは類似する症状がみられるようになった場合、知識をいくらか持っていたとしてもやはり感情面であらゆる葛藤が出てくる可能性もあり、すぐに受け入れて落ち着いて対応できない場合も多いと思います。

頭では理解できても受け入れられない、あるいは、もともとあまり家族関係が良くなかった場合には、認知症になっている人が周りを振り回すような問題となる行動を続けると、その家族は負の感情を抱いてしまい、そのことが認知症になっている本人にも影響を与え悪循環になってしまうこともあります。

そんな時、適切な知識を持って冷静に見ることのできる外からの第三者の存在が状況を大きく打破する第一歩となるかもしれません。その為、地域でのサポートというのはとても心強い存在になるのではないでしょうか。

地域のサポートと言っても別に、他人の家庭にずかずかと踏み込んであれこれアドバイスしたりどうにかしようとするというわけではありません。私は、認知症への正しい理解を持って、認知症の人やその家族を温かい気持ち見守っていくという姿勢だけでも十分なサポートになると考えています。

また、普通に日常生活をしている中ではあまり、認知症の人に出会う機会は少ないかもしれませんが、実は意識していないだけでこれまで見逃していただけかもしれません。ちょっと不可解な行動をしている人がいるからといって何でもかんでも認知症を決めつけるのもよくありませんが、認知症に対する意識が変わると、これまで見えていなかったものが見えるようになり、ひょっとしたら家に帰れなくなって困っている認知症の人に気付けたり危険な場面を回避できるようなサポートができたりするかもしれません。

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また、今まで何でもきちんとして人当たりも良かったご近所さんが今まででは考えられなかったような少々迷惑な行動をしているような場合、ひょっとして・・・という意識があれば、一呼吸おいて落ち着いて適切な接し方ができるかもしれません。その結果先に続く展開も変わっていくと思うのです。

認知症の症状は周囲の人の心の状態が大きな影響を与えている?

「周囲は自分の心中を映し出す鏡である」とか「自分が変われば人も変わる」というような内容を見たり聞いたりすることはあると思いますが、これらのことを最も実感しやすいのが認知症の人との関りにおいてではないかなと思います。

認知症というと記憶障害、見当識障害、判断能力の障害、感情表現障害、失認、失語、問題解決能力の障害などの代表的な中核症状の他、周辺症状といって徘徊、暴力、暴言、抑うつ、苛立ち、せん妄、妄想、多弁、多動・・・などさまざまな症状がみられることがあります。

しかしこの周辺症状というのは、周囲の人の対応や環境の調整により改善したり、周辺症状そのものがほとんど出現しないこともあるのです。

病棟で入院していた認知症の患者さんでは、毎日夜になると「そろそろ家に帰らないと」と言いながら荷物をまとめる人がいました。見当識障害があることにより、今自分が入院していることが分からないのですが、夜になったら家に帰って過ごすという昔からの本能的な習慣は残っているので、そのような言動になるようです。

そういった場合に、スタッフは「もう暗くて外は危ないし、ここで一晩ゆっくりしていってね」などと穏やかに声をかけ笑顔で対応していると、何となくその患者さんも安心できるのか、繰り返し同じ言動は見られたものの穏やかに過ごされていました。

上記のような声かけの内容が正しいかどうかは分かりません。

しかし、伝える内容があまり理解出来なかったり覚えていられなかったとしても、こちらの感情は伝わります。その為、こちらがいらいらとした気持ちで関わってしまうと、認知症の患者さんの心には辛い感情や苛立ちが残ったりして、そのことから周辺症状へと繋がり問題行動として現れしまう場合が多々あります。

例えば、病棟がとても忙しくて、スタッフがピリピリ仕事していたりすると、その雰囲気を感じるのか必ずと言っていいほど認知症の患者さんはトラブルを引き起こしていました。布団をちぎったり、転倒したり全く眠ろうとしなかったり、不適切な場所に排泄していたり・・・

記憶や物事の認識が難しくなる為、その結果不安や恐怖に繋がり、適切な感情表現や助けを求めることが出来ず、こちらから見ると問題と感じる行動になってしまうのです。

逆にこちらが穏やかな思いやりのある気持ちで接すると、患者さんの方も笑顔で穏やかに対応されるという場面はよくあります。あるスタッフには暴言があるのに、別のスタッフには終始穏やかである場合はもしかしたら対応による違いかもしれません。

入院直後の認知症の患者さんの多くは興奮や徘徊などが出現していますが、入院生活の中で生活サイクル一定になり環境に馴染んでくると周辺症状が落ち着くケースは多々あります。入院当時と比較すると別人のように穏やかになる人もいます。

また、これまで普通に過ごしていた高齢者が、肺炎や風邪、腸閉塞など身体的な問題が出現したのをきっかけに認知症と思うような症状がみられることも良くあります。身体面に対する薬の影響で、認知症に似た症状が出ることもあります。

いずれにしても、症状の原因が分かるとこちらの向き合い方も変わってきますし、問題となる行動の原因が理解できると、一歩引いて客観的に捉えることができ対応もより適切なものへと変えていける可能性があるのです。

今振り返ると、病棟勤務していた当時、自分たちの感情や対応が認知症の患者さんの症状の出方に影響があると頭で解っていても、夜勤帯などは特にスタッフも少なくなることもあり、入院患者さんの安全を守り、たくさんの処置や身の回りの援助を進めていかなければならず、焦る気持ちの中仕事をしてしまう時もたくさんありました・・・。

そんな自分の感情は恐らく認知症の患者さんだけでなく、他の患者さんにも伝わってしまっていただろうなと思います。

それがもし毎日一緒に過ごす家族であったりすれば、やっぱりいろいろな感情が入り交じり、穏やかに対応できないことがあったとしても無理はないと思います。

そんな時、直接認知症の人にメインで関わる家族だけではなく他の家族や地域の人々も認知症の人や家族への理解があれば、安心感が全然違ってくると思います。

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上記のことを踏まえて、次はアロマテラピーをどのように取り入れるとどんなことに効果的であるかを考えてみたいと思います。

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