うつ病の家族が同じことを何度も言うことに疲れてしまったら読む記事

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うつ病で状態が重くなっている人は、同じような不安や身体の症状をくり返し訴えることがあります。

その訴えをたまに聴くだけなら別に良いのですが、一緒に暮らすご家族や身近な存在の人は、疲れてしまうこともありますよね。

普段は穏やかで優しい性格の人でも、やはり毎日毎日顔を合わせるたびに同じことを言われると、時に穏やかでいられないこともあります。

うつ病になっている人が同じことを何度も言うのは一体どうしてなのでしょうか。

それにはちゃんと理由があって、そのことを少し頭に入れて関わるだけで、うつ病になっている人も、身近に支えるご家族も関係がぐっと楽になることがあります。

この記事では、私自身がうつ病になった母との関りや、精神科看護において気付いたことも踏まえて、

「うつ病の家族が同じことを何度も言う時にどう対応すると良いのか」

について記載しています。

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うつ病の人が同じことも何度も言う理由とは?

私は、精神科での看護の仕事の中で、うつ病の患者様のお話しを聴かせて頂く機会が多々あるのですが、

「家族に解ってもらえないのが辛い」

とか

「何回も同じこと言われたらしんどいのはわかる・・・でも言っている時は必死で、とにかくしんどくて吐き出さずにいられないんです。」

などの思いを話されることがよくあります。

何度も同じことを言うのは、

「自分が体験している辛さを解ってほしい、不安をわかって欲しい」

という思いがあるからです。

話しても話しても解ってもらえたという実感がないのですね・・・。

とは言え、話を聴く方はやはり何度も同じことを言われるとどうしてもしんどくなってしまうことはあるかと思います。

一番身近な家族であればなおのこと、様々な感情が複雑に絡み合い、落ち着いて話を聴いてあげられないこともありますよね。

うつ病の家族が、これまでとはまるで別人になってしまったかのように感じて受け入れられなかったり、何とかもとに戻って欲しいと必死になったり・・・

大切な家族だからこそ、一歩引いて客観的に観るのが難しい場合があります。

私の母もうつ病になった当初(正確にはうつ病と診断されるまでの期間)に、何度も何度も同じ訴えを繰り返していました。

「お腹が張って辛い・・・癌と違うかな?」

「食べ物の味がおかしい」

「景色が平面に見える」

「何にも意欲がわかない」

「体がだるい」

「テレビを観ても(心に)入ってこない」

「14年一緒に居たからもういいやろ?」

・・・

当時私は中学生でしたし、心の病気があるなんて知りません。

最初の頃は、「お母ちゃんどこか悪いんかな(体)・・・」と心配になり、繰り返される訴えを全部聴いていました。

母は、どの病院やクリニックなどに行っても、特に異常はないと言われます。

それにも関わらず、納得できず何度も同じ訴えを繰り返したリ、まるで悪いところを自分で探しているようにも見える母の様子に、正直苛立ちを感じてしまったこともあったのです(*_*;

ですから、冷たい態度になっていたこともあったと思います・・・

私はあまり苛立ちや怒りなどの感情を表に出したくない方だったので、自分の中に母に対する苛立ちを感じていることに対してもとてもしんどかったです。

母は私が学校に行っている間は、昔の友人や義理の祖父(医師)に電話して話を聴いてもらっていたようです。

ですが、母はどんなに話しても理解してもらえないと感じたようで、次第に電話をしなくなりました。

きっと話を聴いてくれていた人々は、それぞれに考えて対応して下さっていたことと思います。

けれども、何度も電話して繰り返し同じようなことを言う母の様子に、どう対応して良いかわからなかったのだと思います。

知識も経験もない人が母の様子を見れば、どう対応して良いか戸惑ってしまいますよね。

家族でさえ、腫れ物に触るような感じだったのですから・・・

今思うと、本当に母に孤独で辛い想いをさせてしまったな、と思います(>_<)

何度も同じことを言う母の本当の気持ちに気付けずもがいていた当時の私

最近になって、あらためて母に当時繰り返し同じ訴えをしていた時の想いを聞いてみたのですが、母はやはりこう答えました。

「とにかくしんどかってん。かわいそうなことをしているな(私に)とは思ったけど、出さんかったらどうしようもない感じやってん。病院の先生に言っても、誰に言ってもわかってもらえてない気がして、とにかく解ってもらいたかった。」

何度も同じことを言ってしまう気持ちの背景に、

「辛さをわかってほしい」

というのがあったのだと気付けていれば、もう少し私も上手な対応が出来ていたかもしれないです。

私にも仲の良い友人はいましたが、何せ中学生。

「お母さんがうつ病で・・・」なんて話しをしても友人としてはイメージが付かないので、「大丈夫だよ」など励ましてくれます。

友達は、その子なりに一生懸命励まそうとしてくれていたと思います。

でも、私としては全然大丈夫じゃないし先が見えなくて不安になっているので、私もまた、

「わかってもらえない苦しさ」

を感じていました。

この体験を通して、

「お母さんもきっとしんどいのをわかって欲しいのだ」

ということに気付けていたら良かったですが、当時私は母がいろいろと訴えてくるのは私に何とかして欲しいと助けを求めているのだと思っていたのです。

私のところは、祖父母や親戚もみな遠方で交流も少なく、父親は毎日朝早くから夜遅くまで頑張っ働いてくれていたので、「私が何とかしなければ」という思いがとても強かったように思います。

当時受験勉強もありましたし、家のこととかとにかく手探りで、いろいろ必死に目の前の物ごとを片付けながら母の話を聴く状況でした。

なので、本当に大事なことに目を向ける心の余裕がなかったんですよね(^-^;

けれども今振り返ると、自分で何でも抱え込み過ぎていたなと思います。

当時は、抱え込むしかないと思っていたんですね。

うつ病の家族の気持ちに寄り添って話を聴いてみる

うつ病の家族が家族や身近な人に何度も同じ訴えを繰り返すのは、何とかして欲しいというより、

「辛さをわかってもらいたい」

という場合が多いです。

ですから、話す内容そのものがどうこうではなく、

気持ちに意識を向けてみる」

のが良いです。

話す内容に入り込み過ぎると、どうしても気持ちが巻き込まれていきます。

傾聴スキルが役立ちますね。

また、聴くときは何かをしながらではなく、きちんとうつ病の家族の話に耳を傾けるようにします。

以前は周りの人の状況などにも細やかに配慮できていたような人でも、うつ病になると状況判断をする余裕がなくなっている状態の時も多いです。

これは仕方がありません。

ですが、相手に何度も同じ話を聴かせて申し訳ないという思いを感じていることも多く、それでも言わずにはいられない状況にあります。

とは言え、いつでも聴くのは難しいですよね。いつ何時でも話を聴いていたのでは、自分自身の生活が成り立ちませんよね(^_^;)

そういう場合には、苦しく辛い気持ちに理解を示しつつ、あらためて聴ける時間を提案するのも1つかと思います。

例えばですが、

「すごく辛いんやね・・・ちゃんと聴きたいからあらためて○○の時間に話を聴かせてもらえるかな?」

と言うような感じですね。

精神科の病棟で患者様に対してもこのように返して対応することがありましたが、一言添えるだけでも少し安心できるようなのです。

家族で一緒にしんどくならない為に

目の前で大切な人が苦しみを訴えていたら、

「何とかしてあげたい」

「どうなってしまうんだろう」

「病気を探している」

「どこも悪くないと言われているのに何でまだこだわるんだろう」

など、いろいろな想いが複雑に絡み合うと思います。

たとえうつ病の知識があったとしても、やはり家族のように身近な存在になるといつもいつも穏やかな気持ちではいられないかもしれません。

私は、精神科ナースになってうつ病の患者様にたくさん関わらせていただくようになってからも、母親となるとやはり感情が入って上手く関わることはなかなかできなかったです(^_^;)

なかなか自分自身の心がいっぱいいっぱいの状態だと、落ち着いた気持ちで話に耳を傾けることはできないですよね。

なので、抱え込まず周りにSOSを出して助けてもらうことも大切だと思います。

状況を正確に理解してくれている人がいるだけでも結構心強いものです☆

他の家族や友人で話を聴いて理解してくれる人がいれば嬉しいですが、もし居なければ地域の精神の専門科のサポートや、臨床心理士、セラピストやカウンセラーを頼ってみるのも良いと思います。

ただ、大きな声では言えませんが、実際のところ専門職だからと言ってみんながみんなしっかり対応してくれるわけではありません。また、知識も経験も乏しい場合も正直あります。

けれども、すごくよく勉強されていて経験も豊富で、何よりしっかりこちらの話を聴いて親身に対応して下さるものすごく頼れるスタッフさんたちも本当にたくさん知っていますよ!!

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この記事が少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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