最初は、本などで精油を勉強したとしても実際使用するとなるとどの精油を選ぼうか迷うと思います。この記事では、私が今まで使用してきた体験もふまえて非常に便利で使いやすいと思った精油を3つに絞って御紹介したいと思います。
1、ラベンダー(真正)
虫除けスプレーやトイレの芳香剤などの香りとしてもよく見かけるので御存知の人も多いと思いますが、精油のラベンダーは虫除けや芳香剤よりはもっとやわらかい香りだと思います。
非常に用途が多く、「万能の精油」としても知られています。心を落ち着け、自律神経のバランスをとるのにとても役立ちます。
不眠に対してもよく活用されており、認知症予防として夜眠る前にラベンダーとスイートオレンジの精油をペアで使ってアロマテラピーをすると良いという情報もテレビや雑誌などメディアで取り上げていました。
ラベンダーは、他の精油とブレンドした時に香り全体のバランスを整えてくれます。
消炎、鎮痛、抗菌の作用があるので火傷や軽い擦り傷などにも使用でき、少量であれば直接塗ることも可能です。
また、喉の痛みがある場合にはコップに1滴程落としてうがいをすると痛みが和らぐことがあります。
筋肉をほぐして痛みもやわらげてくれるので、キャリアオイルで希釈してトリートメントすると筋肉痛や頭痛の緩和にも役立ちます。
スプレーして空気の清浄や室内の掃除にも便利に使用できます。
2、レモン
とても軽やかでレッシュな香りで気持ちを明るくしてくれます。
料理にもよく使われているので、なじみやすい香りではないでしょうか。
ラベンダーは香りの好みが少し分かれますが、レモンの精油をプラスすることで、ラベンダーの香りの印象が変わり使いやすくなるという人もいます。
脳を刺激して意識がクリアになり、物事に集中しやすくなります。
レモンの香りで食欲が増した経験のある人も多いと思いますが、レモンの精油は胃腸の働きを高めてくれる作用があります。
またフレッシュで爽やかな香りで室内の臭い消しにも効果抜群です。
抗菌作用もあるため、風邪の季節には大活躍ですね。
ラベンダーと合わせて使うと免疫機能を高めるのにも役立ちます。
血行を促し、代謝を高め、老廃物を流すのも手伝ってくれるので、ダイエットにもピッタリです。
ただし高濃度では刺激が強いので、敏感肌や皮膚が弱めの人は注意が必要です。
また光毒性があるため日中肌に塗って外へ出るのは避けた方が良いです。
一方、シミやアザのケアに優れているので、キャリアオイルで希釈して夜洗顔後にシミやアザが気になる部分に塗ってケアを続けると色が薄くなってきたという人もいます。
3、ペパーミント
こちらの精油もなじみのある香りだと思います。
非常に清涼感のある香りで、頭をクリアにしたりアイデアやヒラメキを生むのを助けてくれます。
朝から活力が欲しい時、レモンとペパーミントで芳香浴するのがおすすめで、私もかなり活用しています。
ペパーミントというと眠気を覚まして意識をはっきりとさせるイメージが強いかと思いますが、ごく少量で使用すると鎮静作用が得られ、不眠に使う場合もあります。
胃腸の調子が悪い時にも役立ちますし、花粉症や風邪などで鼻がつまっている時などの症状緩和も期待できます。
ペパーミントも刺激が強いので敏感肌や肌が弱めの場合には注意が必要です。
使用する量も控えめにした方が良いでしょう。
鎮痛作用のあるラベンダーと一緒にこめかみなどに塗ると頭痛の軽減が期待できます。
3つの精油の活用いろいろ
・不眠
→ラベンダーの精油を、眠る1時間くらい前からディフューザーで香りを広げたり、部分浴や入浴でアロマテラピーを楽しみます。
・不安、緊張
→ラベンダーを1滴ハンカチやティッシュに落として、ゆっくりと繰り返し深呼吸をしながら香りを吸い込ます。
・頭痛
→ペパーミントの精油を2~3滴キャリアオイル5mlに混ぜ、こめかみなど頭の痛いところに塗って優しくマッサージします。
・火傷や軽い傷
→ ラベンダーを清潔な綿棒に 数滴落として患部に塗ります。瓶の入り口に直接綿棒をつけないように注意します。
・疲れ目
→ 熱い湯にラベンダーを1~2滴落として、フェイスタオルを浸して絞り、目の上にのせます。
これを何度か繰り返します。
ラベンダー湯に浸したフェイスタオルをポリ袋に入れてレンジで温めると手軽です。
・便利なスプレー
5mlの無水エタノールに、ラベンダー、レモン、ペパーミント計20滴(ペパーミントとレモンはやや少な目にして)を精製水50mlで希釈してスプレーをつくります。
風や花粉症の季節に部屋やマスクの内側にスプレーすると予防や症状緩和に役立ちます。
掃除に使うなら・・・
無水エタノール20mlに、ラベンダー2滴、ペパーミント3滴、レモン10滴を加え、精製水50mlで希釈して使います。
作っておけばいつでもシュッとひと吹きできて便利ですし、掃除も楽しく集中できます。
・便利なオイル
ラベンダー6滴、レモン3滴、ペパーミント1滴をキャリアオイル50mlで希釈します。
首や腕、肩の凝りなどに対してトリートメントしたり、胃腸のトラブルに対してみぞおち周辺を優しくトリートメントします。虫刺されの痒みにも使えます。
もちろんラベンダー、ペパーミント、レモン全部を使わなくても良いです。
お好みの精油を1種類だけでも、2種類だけ組み合わせても良いと思います。
上記に御紹介した方法は私が基本の作り方に少しアレンジを加えて実際にいつも活用している方法です。
このページで御紹介した3つの精油は香りの相性も良いので、少しずつ加える量を調整すると、香りに変化が生まれて面白いと思います。
キャリアオイルは精油成分を体内に運ぶのを助けてくれる役目があり、いろいろな種類のオイルがあります。
スイートアーモンドオイルは敏感肌や赤ちゃんの肌へも使え、扱いやすいので初めての人にもおすすめのオイルです。少し劣化しやすいので保管に注意し、早めに使い切る方が良いです。
またナッツアレルギーがある場合にはスイートアーモンドオイルは注意が必要なので、ホホバオイルなどを選択してみると良いと思います。
作ったスプレーやオイルで、品質を保ってアロマテラピーをより有効に楽しむため、日の当たらない涼しい場所に保管して2~3週間程度で使い切ります。
プラスチックの容器は手に入りやすいですが、精油はプラスチックを溶かしてしまうので遮光瓶が望ましいです。
いろいろと書きましたが、ルールを守って適切な取り扱いをするということを押さえておけば、それ以外は絶対にこうあらねばならないというものではないので いろいろと工夫をしながら楽しんでみると、新たな発見や便利な使い方が見つかって、より一層アロマテラピーが楽しく役立つものに感じられると思います。
良かったら参考にしてみて下さい。