うつ病の治療を効果的に進めていく方法とは?重要なポイントを知る

うつ病のある人との関わり
この記事は約9分で読めます。
プロフィール

 

うつ病治療を効果的に進める方法を考える

 

 

 

近年ストレス社会と言われる時代の流れもあってか、うつ病など心の病気と言われるものにかかる人は増えています。

 

 

とはいえやはり精神科にかかるのはちょっと・・・と抵抗を感じる人もいます。

 

また本人は受診したくても、周りの家族が世間の目を気にするなどの理由から、受診に至るまでに長い期間がかかるケースも多いです。

 

 

できれば薬を飲まずに治したいと思う人も多いし、 他者の体験などを聞いて、「受診しても意味がない」などと思う人も少なくありません。

 

 

うつ病の治療方法は、お薬を始めとして心理療法などいろいろとあります。

 

しかし何をするにしてもやはりとても重要になるのは、本人が病気を受け入れ治療に取り組んでいくことだと私は思っています。

 

 

精神科看護はまだ4年程度とベテランでも初心者でもない立ち位置の私ですが、臨床経験やうつ病を経験した家族・友人との関りの中での体験を踏まえ、うつ病治療を効果的に進めていく方法について今思うことを書き綴ります。

 

 

 

 

 

 

うつ病の治療方法はやっぱり薬?

 

 

 

ところでうつ病って、薬を飲まなくても治るものなのでしょうか。

 

 

結論から言うと、薬を飲まなくても治ります。

 

 

 

ただしそれには、本人の病気への受け入れや周囲の人の理解、安心して過ごせる療養環境が整っていることが必要です。

※この記事でのうつ病とは、従来からある古典的なうつ病のことを指しています。

 

 

 

 

最近では芸能界でもうつ病などを体験してその経験談を話す人が増えましたよね。

 

そういった事も手伝ってか、以前に比べると心の病気に対する理解が拡がり、精神科を気軽に受診する人も増えました。

 

ただ、少し気分が落ち込んだり気持ちがふさぎこみがちになったりしただけでも、「うつ」と表現することが増え、言葉だけが一人歩きしているようなところもあるように思います。

 

 

 

「うつ状態」と「うつ病」とは違うのですが、うつ状態を呈する病気は結構多く、最初のうちはうつ病との鑑別が難しい場合もあります。

 

 

複雑ですね。
うつ病自体は先ほども述べたように、療養条件が整えば1年~1年半ぐらいで自然に治っていきます。

 

 

 

しかし、うつ病が発症するには引き金となったストレス要因があったはず。

 

なので、何も対策なくただ治るのを待っているだけでは、当然状態はなかなか改善しません。

 

 

ストレス要因となっていることに対して何らかの対処をしていない限り負荷がかかり続けるので、改善しないどころかさらに悪化する恐れもあります。

 

 

薬なんて飲んでも意味がない、薬を飲むと止めるときが大変など投薬治療に対して否定的な見方も多いです。

 

 

どうにか精神科に行かず、カウンセリングやセラピーで何とかならないかと思う人もいらっしゃいます。

 

 

 

けれども本格的なうつ病になると、カウンセリングやセラピーどころではなくて、生活自体がとても難しい状態になります。

 

 

そこまでいくと、やはりお薬である程度落ち着いた状態にもっていくことは必要になるかと思います。

 

 

他人からどんなに良いこと言われようがどんなに役立つアドバイスをされようが、ほとんど心に入っていきません。

 

 

 

じゃあお薬を飲めばそのまま落ち着いて治っていくのかと言うと、それもまたそう簡単な話でもありません。

 

 

お薬を飲むのはあくまで症状を落ち着けることであって治すわけではないんです。

 

 

ある程度薬で状態を落ち着けて、物事を落ち着いて判断できるような状態にもっていき、食事や睡眠や生活リズムなどが整えられるようにしていくのです。

 

 

こうして、本来の自分自身が持っている自然治癒力が上手く機能してくれるような状態にしていきます。

 

 

つまり、うつ病を治すのは最終的にはやはり自分自身の力ということになります。

 

他の体の病気と同じで、気の持ちようとか根性で治すのもでもありません。

 

 

 

 

うつ病の治療方法だけでなくやっぱり大切周りのサポート

 

 

また、せっかくうつ病が一旦治ったとしても、毎日の生活の中でストレス要因がなくなることはありません。

 

 

なので、ストレスにつながる出来事があった場合に、自分でセルフケアしていけるようになることも大切です。

 

 

自分自身の物事の捉え方やうつ病に至った原因を知って受け入れ、セルフケアをしていかないと、いつまでも治りきらないとか、ずるずるとしんどい状態が続くことになります。

 

 

けれどもうつ病になっている当人は判断力や理解力など低下している場合が多く、適切な判断をしかねることが多いです。

 

そのため、周囲の人の理解と助けがとても大切になります。

・・・・・・

 

↓支える家族の接し方についてはこちらの記事もあります。

★うつ病になった家族との接し方で大切にしたい7つのこと

 

と、口で言うのは簡単だけれど、実際には身近な人ほど葛藤に陥りやすいんですよね。

 

正直いつもいつも冷静ではいられません(^-^;

頭で状態を理解しても、心がついていかないし。

 

気合いで何とかならないのかと思ってしまうことだってあります。

 

なので、看護師など医療スタッフのサポートが重要になります。

これもなかなか難しいんですが・・・(^_^;)

 

 

 

 

 

医師との信頼関係がその後の治療を大きく左右する

 

 

早期受診すれば早く状態が良くなるかと言うと、これも本当になんとも言えないところがあります(~_~;)

 

正直、精神科やメンタルクリニックなどに受診して処方された薬が一発でカチッと合うことの方が少ないです。

 

それに服用を始めても、落ち着いて楽になってきたと自覚できるまでには数週間かかることも多い・・・。

 

また、最初は薬の処方なしで様子見ることもあります。

 

 

 

と言うのも、抑うつや不安など同じような症状を呈する病気って結構多いのです。

 

精神科のお薬の定期服用を開始すれば、その後の調整も慎重にしていく必要がありますし安易には出さない先生も多いです。

 

 

なので、「きっと治してもらえると信じて受診したのに何も変わらなかった」となり、精神科医療に対する不信感が出たり、次々と納得いく結果が得られるまで病院を渡り歩いたりということも実際多々あります。

 

 

他の体の病気にも言えることではありますが、 精神科領域の病気は特に、医師とのコミュニケーションがものすごく重要になります。

 

613929

 

じっくり医師に話を聴いてもらえて信頼関係ができると、やはりその後の治療がかなりスムーズになります。

 

 

処方されたお薬に対する説明も解りやすく噛み砕いてしてもらえたりすると、お薬に対する信頼も高まります。

 

 

お薬に対する不信感や不安がある状態では服用してもあまり効きません。

 

 

でも多くの場合メンタルクリニックや精神科外来を受診しても、診察は数分ということが多いです。

 

 

医師を否定しているのではありません。

医師の数に対して、患者さんの数が年々増えていっているのです。

本当に多いです。

 

 

ストレス社会の中で心の病にかかる人が実際増えているのもあるでしょうが、以前に比べると受診しやすくなって表面化したという理由もあると思います。

 

 

受診しやすくなったのは良いですが、あまりにも患者さんが多すぎて1人1人にかけられる時間がどうしても取りづらくなっています。

 

 

医師の中には事務的に診察をこなしていく人もいますが、患者様の話にもっとじっくり耳を傾けて診察したいと思っている人もたくさんいます。

 

 

限られた時間の中でも、できるだけ患者さんの不安が軽減して治療に取り組めるように、誠実に対応する医師もたくさんいます。

 

 

良いところに受診したいと思う人がほとんどだとは思いますが、こればかりはやはり受診してみないと分からないです。

 

 

口コミなど見て評判良さそうなところでも、やっぱり受診してみないことには自分に合うかどうか分かりません。

 

 

人には良くても自分には合わなかったってよくあるし、その逆もよくあります。

 

 

また最初の印象は今一つでも、診察を重ねていくうちにだんだん医師との信頼関係が深まっていくこともあります。

 

 

うつ病治療の方法はいろいろとあるけれど、一番良いのは、病気に移行するまでの客観的に物事を判断できる程度の段階で、自分自身の心と体の変化に目を向けて対処することです。

 

 

いきなり心の病気になってしまうことはなくて、必ず前段階があります。

 

「このままだと大変なことになるよ」と言うサインをあらゆる不調という形で心と体は出しています。

 

 

そんな心や体から発する声に自分自身で気付いてセルフケアしていくことが大切です。

 

 

セルフケアが分からなければ、セラピストやカウンセラーなど専門の人の力を借りるのも1つかもしれないですね(^^)

 

 

心の病気も体の病気と同じように誰もがなる可能性があるものです。

精神論でどうにかなるものでもなくて、なる時はなる。

 

 

でも病気になる前に気付いて芽を摘むことはできます。

自分を守れるのはやっぱり自分自身なんですよね。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました