精神科看護とアロマ

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精神科でのアロマセラピー

精神科疾患には、うつ病や統合失調症などさまざまな疾患があり、身体的な疾患とは違って診断が非常に難しい分野だと思います。

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精神疾患について専門的に勉強している人でも実体験がないとなかなか理解しづらいものがあるかもしれません。

身体の疾患に対する看護は、それぞれ看護の個別性というのはあるものの、看護ケアや処置にはある程度マニュアルが活用できました。

ところが、精神科の場合は、表情や訴え、生活の変化などさまざまな情報はあるものの主観的な内容が多く、関わる医療スタッフの方もなかなか一貫した関わりというのが難しかったりします。

精神科では、内服治療をベースに精神療法、作業療法、その他関わりにより治療を進めていきます。

自分の中にある思いや苦痛を言葉で表現できると良いのですが、それが苦手な人や言葉で表せないような状態の人もたくさんいます。

そんな時、体を動かしての何らかの活動や自然との触れ合いなど、言葉以外のコミュニケーションを通して、患者の心が開かれることはとても多くあります。

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精神科看護にアロマがどう役立つか?

最近では急性期の病棟などではレクリエーションの時間をつくらないところもあります。

しかし、言葉だけではなく運動や季節の行事の催し、自然の中での散歩などいろいろなことを五感で体験するレクリエーションの時間や、医療者との関りの時間というのはとても大切な時間なのです。

その一つの方法として、アロマセラピーなど香りを用いての関わりはとても有効なのではないかなと私は感じています。

アロマセラピーですぐに変化はないかもしれません。

ですが、じっくり時間をかけて関わることにより、何もなく言葉だけでの関わりをするよりも自然で無理なく感情が解放されていくのではないかなと思うのです。

私が所属していた精神科病棟ではアロマセラピーは取り入れていませんでしたが、併設しているデイケアではアロマの香りを室内に漂わせることもあったようです。

アロマセラピーに関しては医療行為としては認められていないものの、精油の香りがもつさまざまな心理面へ作用を上手く使いわけて精神科看護に取り入れていくことは、治療の良いサポート役になるのではないかと私は期待しています。

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例えば、入院初期の頃は精神状態が落ち着かず、日中夜逆転の生活になってしまっている人も多くいます。

入院初期ではなくとも、日々外的な無数の情報に影響されてあれこれと頭で考えてしまい不眠の状態が続いてしまうこともあります。

夜の状態には、昼間の関わりがとても大きな影響を与えます。

その為昼間に上手く看護が行き届くと、夜患者は落ち着いて過ごせることも多くあるのです。

また、本当は眠れるのに、眠れないと思い込むあるいは何らかの心的なことからの影響で、睡眠剤を必ず服用しないと眠れないという人もいます。

多くの人は状態が落ち着いてくると、通常の定期内服だけで落ち着いて過ごせ、夜も眠れるようになるのですが、不眠時の頓服を必ず服用しないといけないのだと無意識にインプットされている状態の人もいます。

そのような状態にもアロマセラピーを上手く活用できないものかなといつも考えています。

精神科看護に上手にアロマを取り入れる為に

もちろん、アロマで全部解決することはできませんし、全てアロマで何とかしようとするのは私はおすすめではありません。

疾患にもよりますが、急性期の真っただ中に正直アロマセラピーでリラクゼーションどころではないのです。

興奮状態になっている場合もありますし、反対に活動が極端に乏しくなっている状態の場合もあります。

そういう状態では現代西洋医学に基づいた対応をまず行って、ある程度生活が落ち着くようにすることが先決である場合もあるのです。

ですが、お薬での治療は基本的に病気を治すためのものではなく対処するものです。

お薬である程度落ち着いた段階には、根本的な部分に目を向けてケアしていくことが大切になります。

入院して何とか落ち着いてせっかく退院しても、ストレスに上手く対応できずに同じ状態を繰り返してまたすぐ入院してしまう人は多いです。

これは精神科に限ったことではありません。

自分自身と向き合い、自分を知り、生活を見直したりストレスへの対処方法もみつけておくことが大切になります。

そして、心と体を癒して自分自身を知ったり自然治癒力を引き出していくのに役立つのがアロマセラピーなどの代替医療の存在です。

退院してからのストレスへの対処方法の1つとしてもアロマセラピーは力になってくれるのではないかなと思います。

精神科看護に関わる医療者自身のケアも大切

また、精神科での看護は非常に根気も必要であり、患者との関りに入り込み過ぎると医療者自身の心のバランスが崩れやすくなってしまいます。

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そんな時アロマセラピーは関わる医療者と患者の間でほどよくワンクッションになってくれる効果も期待できるのではないでしょうか。

精神科に携わる医療者側のセルフケアも行いながら、患者への関わりをより質の高いものにしていける可能性がアロマセラピーにはあるのかなと思います。

アロマセラピーはイギリスなどではかなり広く積極的に医療に取り入れられています。

しかし、科学的な立証データが不足していたり健康保険が適用されなかったりという理由もあり、日本の医療現場で取り入れられているところはまだまだ少ないです。

ですが、実際に医療に携わる人の中にはアロマセラピーなどの代替医療の良さを感じて勉強を始めたり、実生活に活かしていく中で、それらの伝統療法を医療に活かせないかと考えている人はかなり増えてきています。

特に看護師は患者と関わる時間がとても多く、医療や看護の視点を踏まえた上でアロマセラピーを取り入れていくこともできます。

アロマセラピーと看護の考え方には共通するところも多々あり、組み合わせることでとても良いケアが提供できるのではないかなと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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