緩和ケアで今自分にできることは?アロマトリートメントのボランティア日記

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私が緩和ケアでアロマトリートメントのボランティアを始めさせていただいてから丸一年になります。

看護の仕事の中では患者様とゆっくり関わる事に難しさを感じていたので、アロマトリートメントのボランティアで患者様と関わらせていただきたいなと思ったのがきっかけです。

そして、患者様やご家族様とのゆったりと温かい時間を過ごせたら良いな、穏やかで心の繋がりを感じて安心できる時間を過ごしていただきたいなと思っていました。

最初は、私も病棟のスタッフの皆さんもどんな感じになるのか手探りで、患者様も一体アロマって何だろうという感じでしたが、多くの患者様にトリートメントを受けていただけるようになりました。

そして少しずつ、スタッフの方からこの患者様へのアロマトリートメントを・・・とご依頼をいただけるようになり、受け入れてもらえているのだなと思うと嬉しいです。

ただ、ご依頼をいただけるようになると自分の心の中にも少し変化があって、

「もっと喜んでもらいたい」

「もっと役に立ちたい」

という思いが強くなってきているように思います。

それは悪い事ではないとは思うのですが、少々気負ってしまっているなと感じるのです。

ある緩和ケアのボランティアの日のこと。

この日は足や顔に強く浮腫を認めている患者様が多く、少しでも浮腫が軽くなれば・・・とスタッフの方からご依頼がありました。

患者様も、「腕をしてもらおうと思ってたけど足がむくんでいるから足をして欲しい」とご希望される方もいらっしゃいました。

アロマトリートメントを待っていて下さっていると思うと、素直にすごくうれしかったですし、できるだけ患者様の症状が緩和されるようにしたいと思いました。

ですが同時に、

「みんながアロマトリートメントで浮腫が軽くなることを期待してくれているから何とかしないと・・・」

というような気持もあったのです。

健康な状態の人が日常生活の中で何らかの原因で一時的に浮腫みが生じているだけの場合には、適切にトリートメントすることでかなり効果が期待できるかと思います。

でも、入院中の患者様の場合、状態によってはトリートメントが悪影響になってしまう場合もあります。

例えば浮腫の原因や現在の体の状態によっては心臓や腎臓に負担をかけてしまったり、流してはいけないものまで流してしまうこともあるのです。

状態によっては急変してしまう可能性もあります。

その為、患者様の状態をしっかりと把握し、患者様やご家族ともよく話をした上で何を目的としてどこまでやるのか、どのような方法でどんな体位でやるのかなどをよく考えてする必要があります。

また、はっきりとした変化を感じられるようになるにはある程度継続的にケアすることも必要になります。

ですが、ボランティアではなかなか上記のような体制でケアをさせていただくのはなかなか難しいものがあるのが正直なところ。

では、緩和ケアで今自分にできることは何なのか・・・

その日アロマボランティアに行く前、かなりいろいろ調べました。

看護の専門書やアロマの本などあれこれ引っ張り出して、病気のこと、浮腫のこと、その他の症状のことなどあらゆる知識を見直しました。

「何とか症状を緩和せねば・・・」ということばかりを考えて、本来のボランティアの目的が頭から離れていたように思います。

そして、すごく肩に力が入っていることに気付きました。

これではアロマを受ける患者様もゆったりとはできないでしょう。

私は、「何とか役に立ちたい」という気持ちがとてもありましたが、アロマトリートメントの実務経験はそれほど多いわけでありません。

また、看護師として患者様の心身の状態をそれなりに長く観てきたので、安易なケアの方法がどれほどの危険を伴うかということも容易に想像できます、

だからこそ、現時点でどこまで自分に対応できるかを見極め、何を目的としてどのようにトリートメントを行うのかしっかりと誠実に患者様やスタッフの方々に説明して納得していただくことが大切だと考えました。

今ボランティアとして自分にできること、自分だからできることは何なのか。

自問自答をした結果、私は浮腫のことばかりに目を向けて必死になるのではなく、患者様の心と体が少しでもゆるむ時間ができるように関わることにしました。

患者様がとにかく安心して、自然な体勢で楽~にトリートメントが受けられるように声のかけ方や方法を工夫してみたり、

精油入りのオイルトリートメントでは負担がありそうなら、トリートメントに精油は使わずティッシュに精油を落として香りが楽しめるようにしたり。

ごくごく自然にトリートメントが始まるような流れに持っていくようにしました。

患者様はうとうとされていて、「なんか眠くなるね」など言われていました。

そして、表情はやわらかくトリートメントが終了するころになると、ぽつりぽつりと想いを話されたりする患者様もいらっしゃいました。

私も穏やかな時の流れを感じて、患者様の優しく軟らかい表情を見ながら幸せな気持ちになれました(^^)

患者様は辛い症状や様々な想いを抱えて心や体が緊張してこわばっている状態の方も多いです。すると、辛い症状がさらに強く感じられて、より一層心も体も緊張してしまいます。

ですから少しでもゆるむ時間ができれば、体の本来の機能が引き出されたり辛い症状の感じ方が緩和されるなどに繋がります。

本当に少ない限られた時間だけれど、その限られた時間が患者様にとってものすごく温かくて優しくて穏やかな時間になれば嬉しいのでこれからもボランティアに参加させていただきたいと思っています(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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